藤澤俊輔 「漫才コラム」と「漫才.コント.落語台本集」

漫才作家だけで食べていくために「オチを売るシステム」を模索中。「古典漫才」の普及を目指しフリー台本公開中。時々コントと落語


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山芋部

部員A:山登るには最高の天気だな

部員B:ほんとだな。よしじゃあ早速山芋取りに行くか

A:山芋?なんでだよ

B:そういう部活だろ

A:どういう部活だよ

B:山芋部だよ

A:山芋部ってなんだよ

B:みんなで山芋取りに行く部活だろ

A:なんだよその部活。俺たち山岳部だろ

B:お前もしかして……間違えて入部しただろ

A:え?

B:毎年いるんだよ。山岳部と山芋部間違えて入部する奴が。字が似てるからな

A:ここ山芋部なの?

B:山芋部だよ

A:間違えたわ。俺山岳部に行くから…

B:ちょっと待てよ。入部届けすでに受理されてんだよ,山芋部の

A:だから間違えたんだって。行かせてくれよ

B:駄目だよ。受理されたんだから。山岳部はあきらめて,山芋部で一緒に山芋のいい思い出作ろうぜ!

A:嫌だよ山芋の思い出なんて。作りたくもないわ!

B:山芋の悪口言うなよ。先輩たちに聞かれたら大変なことになるぞ。さつまいもでほっくほくに殴られるぞ

A:ボッコボコじゃないのかよ

B:ほっくほくにだよ

A:ほっくほくってなんだよ。焼き芋で殴るのかよ

B:石焼きだからな

A:焼き方どうでもいいよ

B:それにお前子どもの頃,「大人になっても山芋すり下ろしていつまでもとろろ作り続けような」って俺と約束しただろ

A:してないよ,そんな約束

B:お前もしかして……とろろの事が見えなくなってきたんじゃないだろうな

A:そもそも眼中にないんだよ,とろろなんて

B:変わったな…。薄汚れちまったよ…お前は。とろろってのはなぁ……大人になると見えなくなっちまうんだよ

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