最強の漫才師はプラス・マイナスなのでは?
最近プラス・マイナスの漫才を見ていてよく思うのは,「プラス・マイナスが最強なのでは?」ということです。
プラス・マイナスの兼光タカシさんと岩橋良昌さんは,二人とも,しゃべれて,ボケもツッコミもできて,芸達者。オール阪神・巨人さん以来じゃないでしょうか?こんなにも対等な関係で漫才ができる二人というのは。今のこの二人なら,たぶんどんなネタでもやれると思います。もしかしたら,オール阪神・巨人,横山やすし・西川きよし,夢路いとし・喜味こいしを超える,本当の意味での最強の漫才師になれるかもしれない,そんな気さえしています。
そんなお二人を見ていて一番心配しているのは,「売れてしまう」ことです。プラス・マイナスは以前から注目されていたものの,「売れそうで売れない」というポジションゆえに,これまでずっと漫才に打ち込むことができました。だからこそ,今の漫才があるのだと思います。
売れても漫才をメインに活動できるなら,何も問題はありません。テレビでの様々な仕事をすべて漫才に昇華することができるからです。でも,売れて漫才をしなくなる(もしくはできなくなる)コンビがたくさんいるので,どうしても不安に感じてしまいます。
プラス・マイナスのお二人には,「本当の意味での最強の漫才師」を目指して,これからも漫才をメインに活動していただきたいと強く願います。どうか,よろしくお願いいたします。
鍋奉行 Ver.2
庄司:昔から憧れてる職業があるんですよ
品川:なんですか?
庄:鍋奉行
品:庄司くん鍋奉行って職業じゃないですからね
庄:鍋奉行ってなかなかなれないじゃないですか
品:なれますよ普通に
庄:倍率4.5倍じゃないですか
品:倍率?鍋奉行に倍率なんてないでしょ
庄:4,5人で鍋やるとして鍋奉行は1人ですからね。東京大学よりも倍率高いんですよ
品:倍率とか関係ないから。鍋奉行なんて簡単になれますからね
庄:どうやったらなれるんですか?
品:まずねぇ,「でし」の取り方知ってますか?
庄:弟子の取り方?弟子じゃなくてダシですよねぇ
品:「でし」です
庄:ちょっとなまってるんですか?ダシですよねぇ
品:なまってないよ。「でし」です。まず「でし」を取るんですよ
庄:お弟子さんを取るってこと?
品:庄司くんが「でし」を取るとしたら,何がらで取りますか?
庄:何がら?弟子を取る場合?…まぁ人柄ですかね
品:怖いじゃないですか人ガラって。普通は鶏ガラですよ
庄:ダシですよね
品:「でし」です
庄:なまってますよねぇ
品:なまってないです
庄: 一回「ダシ」って言ってもらっていいですか
品:ダシ?
庄:言えるじゃないですか,ダシって
品:だからなまってないからね
庄:だったら「鶏ガラで弟子を取る」ってどういうことですか?
品:弟子を取る時にはちゃんと鶏柄のシャツを着てね…
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かつらと文金高島田
みゆき:私いい加減結婚したいんだけど,紹介してくれない?
さとみ:どんなタイプがいいの?
みゆき:ちょっと言いにくいんだけど…,髪が薄くなりかけてるかんじの人がタイプなんだよねぇ
さとみ:あ〜ハゲかかってるってことね
みゆき:「ハゲかかってる」って言うのやめてくれる?
さとみ:ハゲのどこがいいの?
みゆき:だから「ハゲ」じゃなくて,髪が薄くなりかけてる人。おでこが聡明なかんじでかっこいいでしょ
さとみ:それはなんとなく分かるわ。ハゲかかってる人ならどんな人でもいいの?
みゆき:だから「ハゲ」って言わないでよ
さとみ:一緒でしょ
みゆき:一緒じゃないし,言い方大事だから
さとみ:まぁまぁ言い方は大事だよね。たとえ一緒だったとしもね。髪が薄くなりかけてる人ね。髪が薄くなりかけてる人ならどんな人でもいいの?
みゆき:結婚してから少なくとも3年は髪が薄くなりかけてるかんじをキープしてくれる人がいい
さとみ:何その無理難題
みゆき:無理難題なの!? 普通3年くらいはキープできるでしょ
さとみ:ハゲかかってる人はみんな結婚したらすぐ毛抜けるでしょ
みゆき:いやいや,それは人によるでしょ
さとみ:みんなそうだって。独身の時は「もてたい!」っていう一心で毛穴にものすごい力入れて本来なら抜けるはずの髪の毛をがっちりとつかんでるがゆえにかろうじてあの状態を保ってるんだから
みゆき:毛穴に力入れてつかんでるの!? もてるために?
さとみ:だから結婚して気が抜けた瞬間,毛も抜けちゃうんだよ
みゆき:気が抜けて,毛も抜けるの!?
さとみ:そうよ。結婚式が終わったらすぐ抜けちゃうわよ。あっという間よ。「あ〜,終わった,終わった」って言って文金高島田を取るときにワッサァ〜って抜けちゃうわよ,普通は
みゆき:そんなに早く!? っていうか…ちょっと待って。なんで文金高島田かぶってんのよ
さとみ:結婚式だからに決まってるでしょ
みゆき:男は文金高島田なんてかぶんないでしょ
さとみ:あ〜そうだっけ?女の人がかぶるのが文金高島田か。男の人がかぶるのは何高島田?
みゆき:何高島田でもないわよ。高島田をなんだと思ってんのよ
さとみ:じゃあ男の人は何かぶるのよ?
みゆき:なんにもかぶんないわよ,男の人は
さとみ:いやでも,あんたの旦那のたかし君はかぶんないと駄目でしょ
みゆき:たかし君?
さとみ:島田たかし君
みゆき:誰よ,島田たかしって?
さとみ:あんたが結婚する旦那の仮の名前
みゆき:勝手に名前つけないでよ。私そんな高島田みたいな名前の人と結婚しないから
さとみ:でもどうせあんたの旦那になる人はハゲかかってるわけでしょ?
みゆき:髪が薄くなりかけてる!
さとみ:だったら結婚式の時は何かかぶったほうがいいでしょ
みゆき:いいんだよかぶんなくて。髪が薄くなりかけてるところが好きなんだから
さとみ:よくないでしょ。結婚式でスポットライトを浴び続けると,ハゲかかっているたかし君の頭皮はダメージを受けて,結婚式のクライマックスあたりでワッサワッサと抜けちゃうからね
みゆき:クライマックスあたりでワッサワッサと!? それは困るよ
さとみ:でしょ?だから「たかし君にはなんかかぶせといたほうがいい」って言ってんの
みゆき:じゃあかぶせる。絶対にかぶせる。最低でも3年は髪が薄くなりかけてる状態をキープしてもらわないと困るから
さとみ:かぶせるといえば当然かつら的なものだけど,「結婚式」で「かつら」といえば…桂由美あたりかな
みゆき:無理でしょ,桂由美は
さとみ:有名人だからスケジュールがなかなかねぇ…
みゆき:そういうことじゃなくてさ,かぶれないじゃん
さとみ:桂由美のスケジュールが埋まってて駄目だった場合は,桂歌丸でもいいんじゃない?
みゆき:無理だから。かぶれないって言ってんの。歌丸師匠かぶってもあんまり意味ないし…
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