バナナマンとホタテーズ
当て書き:ホタテーズ(川口英之 / 後藤亮介)
川口:ホタテーズっていう名前変えた方がいいと思うんだよね
後藤:なんでだよ
川:ホタテーズっていう名前じゃ売れないだろ
後:設楽さんが付けてくれた名前だぞ
川:設楽って誰?
後:呼び捨てにするなよ,設楽さんだよ
川:だから誰だよそれ
後:バナナマンの
川:バナナマン?
川:バナナマンっていうのはバナナなの?人なの?
後:人だよ。っていうかコンビ名だよバナナマンは
川:もしかして…俺たちと同じ芸人なの!?
後:お前……事務所の大先輩だぞバナナマンは。っていうかバナナマンって呼び捨てにするのもまずいくらいの大先輩だぞバナナマンは。バナナマンさんっていうかバナナマン師匠って呼んでもいいくらいの大先輩だぞバナナマンは
川:何回言うんだよ,バナナマンって
後:お前が知らないって言うからだろ
川:バナナマンっていうのはコンビ名なのね
後:そうだよ
川:じゃあ,ホタテーズの川口って言うみたいに,バナナマンの設楽って言えばいいのね
後:だから…設楽さんって言えよ
川:なんでだよ。同じ芸人なんだろ?つまり,ホタテーズとバナナマンっていうのは同じポジションってことだろ?
後:実際のポジションは天と地ほどの差があるけどね
川:バナナマンが下ね
後:おい!やめろ!バナナマンさんの方が下なわけないだろ
川:なんでだよ。バナナよりもホタテの方が上だろ
後:バナナとホタテだとホタテの方が値段は高いけど,バナナマンさんとホタテーズとなるとバナナマンさんの方が上なの
川:なんでそこ逆転するんだよ
後:売れてないからだろ!ホタテーズが
川:だったらバナナマンは売れてんのかよ
後:売れてるわ
川:バナナよりも?
後:バナナマンさんとバナナどっちが売れてるのかっていうのは良く分かんないけど…
川:だったら大したことないだろバナナマン
後:おい!やめろ!
川:まずはバナナを超えることを目標にすべきだよね,バナナマンは
後:お前が言うなよ。じゃあお前はホタテを超えることを目標にしてんのかよ
川:俺はもうとっくにホタテ超えたからね
後:ホタテ超えたってどういうことだよ
川:俺はホタテを食べたことがあるんだぞ。その時点でホタテ超えてるだろ
後:だったらバナナマンさんはとっくにバナナ超えてるわ!
川:バナナ食べたことないだろ,バナナマンは
後:あるだろたぶん。もう〜頼むからバナナマンさんのこといじるのやめてくれよ
川:バナナマンっていう芸人はおもしろいの?
後:おい!おもしろいとかおもしろくないとか言えるか,後輩の俺が
川:あ〜その反応だと…おもしろくないんだろ,バナナマン。ネタあんまりおもしろくないけど,売れてるパターンってことだな
後:違うわ!おもしろいわ!後輩の俺が「バナナマンのコントおもしろい」とか言ったら偉そうだから言えないって言ってんの
川:でもほんとのところはどうなの?おもしろいの?バナナマン
後:もう〜バナナマンさんの話はやめてくれほんとに。ホタテーズっていう名前を変えたいって話だろ
川:お前がバナナマンの設楽っていう人が付けた名前だから変えられないみたなこと言うからだろ
後:もう名前変えていいから。どんな名前にしてもいいからバナナマンさんのことは忘れてくれ
川:忘れられるかよこんだけバナナマンっていう単語聞かされたら。お前何回バナナマンって言ったんだよ
後:頼むから忘れて
川:だったらお前も忘れろよ,バナナマンのこと
後:俺も!?
川:お前が「忘れられない」っていうんならもっと言うぞ,バナナマンの悪口
後:やめてくれ。分かった。バナナマンさんのことは忘れるから
川:じゃあバナナマンなんていうコンビはこの世に存在してないってことでいいな
後:もうそれでいいです
川:じゃあバナナマンの設楽なんていう人間も存在してないんだな
後:存在してません
川:設楽っていう人の相方の名前は?
後:日村さんだよ
川:バナナマンの日村なんていう人間ももちろん?
後:この世に存在してません!
川:よ〜し。では,ホタテーズの新しい名前を発表します
後:お願いします
川:バナナマンです!
後:駄目だよ!バナナマンはもう…
川:「もう」なんだよ?
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ホタテーズさんからの依頼で書いた台本。ボツになったのでアップします。
これはフリーの漫才台本です。ご自由にお使いください。
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