格好をつけない
外見は,スーツなどを着てある程度「格好をつけて」ほしいと思いますが,ここで言う「格好をつけない」とは,主に内面のことです。今は売れている漫才師の中にも,若い頃は「格好をつけていて全然おもしろくなかった」と言う方も少なくありません。
「格好をつける」とは,人の目を気にするということです。人の目が気になると,どうしても漫才に没頭できません。しかも,人の目を気にしているということは,顔の表情に表われます。漫才に没頭しきれていない顔で漫才をすることになります。見ている方は,その顔が何となく気になってしまいますし,その姿を見て「恥ずかしい」と感じることさえあります。
一方,格好などつけずにひたすら漫才に没頭している漫才師の顔は,輝いています。喜びに溢れています。その顔の表情を見ているだけでも,楽しい気分になってくるほどです。
格好をつけている漫才師は格好悪く,格好をつけていない漫才師は格好いい
漫才に没頭している漫才師の姿は,本当に格好いいです。