藤澤俊輔 「漫才コラム」と「漫才.コント.落語台本集」

漫才作家だけで食べていくために「オチを売るシステム」を模索中。「古典漫才」の普及を目指しフリー台本公開中。時々コントと落語


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嘘のない漫才を

ある時から急におもしろい漫才をするようになった漫才師がいます。

もちろん本人たちからすれば,「急に」おもしろくなったというよりも,試行錯誤の末,やっと自分たちの得意な漫才のスタイルを見つけることができたという感覚だと思いますが…

比較的最近では,ブラックマヨネーズチュートリアル,ナイツなどがそうです。

「あっ!変わった!」と感動した時のことを今でも鮮明に覚えているのがこの3組です。

ブラックマヨネーズは,全体的に奇抜な感じの漫才をやめて,自分たちの持ち味を活かした今のスタイルに,チュートリアルとナイツは,「うまい」という印象はあるものの,あまり個性がない状態から抜け出してきたという感じがしました。

 

漫才には,「本当の自分の姿」が映し出されるのだと思います。自分に嘘をついて,「作られた自分の姿」でする漫才には何か違和感があり,見ている側もそれが気になって,素直には笑えないのではないでしょうか。

「本当の自分」を知ること
「本当の相方」を知ること
「本当の二人」を知ること

これが大切だと思います。

 

本当は持っていないものを無理に出そうとするのではなく,持っているもの,つまり二人の持ち味を最大限に発揮することができれば,清々しい笑いが生まれると思います。

「あっ!変わった!という感動を与えてくれる次の漫才師を今も探しています。

 

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