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続・かつらと文金高島田

かつらと文金高島田 の続編

当て書き:スパイク(小川暖奈 / 松浦志穂)

 

小川:この間私が紹介した島田たかし君とはうまくいってる?

松浦:ふられた

小:もうふれられたの!?

松:うん…

小:まさか…デートに文金高島田かぶって行ったりしてないよねぇ

松:かぶっていった…

小:何やってんのよ!かぶって行っちゃ駄目だって言ったでしょ!

松:かぶらないで行くつもりだったんだけど…流れでさぁ…

小:文金高島田をかぶっちゃう流れなんてないでしょ

松:バイクに乗るときにかぶるでしょ

小:ヘルメットみたいに?

松:そう

小:高島田を?

松:そう

小:そんな人いる?

松:あれかぶってるとみんな道譲ってくれるからね

小:確かにね

松:おかげでたかしとの待ち合わせ場所にすっごく早く着いた

小:だとしても,バイクでブ〜ンって行って着いたらヘルメットタイプの文金高島田を取るわけでしょ。それならたかし君と会う時はかぶってない状態になるじゃん

松:私だって着いたら高島田を取ろうと思ったわよ。ところが取ろうと思ったら…「あれ?取れない!?」ってなってさぁ…

小:嘘!? よりによってこんな時に?

松:20分くらい高島田と格闘したんだけど……無理だった…

小:興奮して頭が膨張してたんじゃないの?

松:たぶんね

小:で,そのままの状態で待ち合わせ場所に行っちゃったの?

松:しょうがないでしょ。遅刻して時間にルーズな女だって思われたら結婚してもらえないじゃん

小:そこは遅刻してでも高島田を取ってから会うべきだったな

松:でもたかしもかぶってたよ

小:おしゃれがつらをでしょ?

松:高島田をだよ

小:島田たかしが文金高島田を!?

松:うん

小:何やってんのよ島田たかし…

松:「素敵な高島田ですね」って言ってくれて…

小:島田たかしが?

松:私も「たかしさんこそ似合ってますよ,その高島田」って言ってね…

小:なんだよ…いきなり超いい感じじゃん!

松:そうなの〜

小:それで?文金高島田をかぶった二人はどうしたの?

松:「とりあえず食事しよう」ってことになって,レストランに行ったの。高級レストランに

小:かぶったまま?

松:取れないからね,私のは

小:そういうところって…高島田かぶったままじゃ入れないんじゃないの?

松:「お客様,大変申し訳ありませんが,当店での文金高島田の着用はご遠慮ください」って言われて…

小:言われるよね

松:その時起きたんだよ!

小:何が?

松:大事件が

小:大事件?

松:店の人に言われてたかしが高島田を取ったらものすごい毛が抜けちゃったんだよ

小:ワッサ〜って?早くも!?

松:私も思わず「もう!?」って言っちゃって…

小:で,ふられた?

松:違う。たかしが私の目を見つめながら言ったの。「君には僕のすべてを見てもらいたいんだ」

小:かっこいい!

松:でしょ〜

小:「僕のすべて」っていうのは,毛が抜けた状態も見てもらいたいってことでしょ

松:私もう胸がキューンってなっちゃってさぁ…

小:超順調な滑り出しじゃん

松:そうなんだけど,問題は私

小:文金高島田取れない状態だからね

松:そんな私の事情も露知らず,レストランの人は「その文金高島田を早く取れ」みたいな光線をすっごい送ってくるわけよ

小:当然の光線だよね

松:「これ地毛なんです。こういう髪型なんです」って言おうかとも思ったんだけど,自分のすべてを見せようとしているたかしの前で嘘なんてつけないなぁって思ってさぁ,だから私も覚悟決めて,おもいっきり引っ張って高島田を取ってやろうと思ったんだけど,高島田を引っ張ってる時の私の顔がすごかったらしいんだよね

小:確かにすごそう…

松:そしたらそれを見てたたかしが,「僕無理~」って叫びながら店を飛び出したの…

小:文金高島田を引っ張ってる時のあなたの顔のすごさに耐えられなかったってこと?

松:そうらしい…

小:そんなにすごかったの!?顔

松:普通だよ

小:ちょっとやってみて

松:(文金高島田を取ろうとする)どう?普通でしょ

小:……。芸人としてはパーフェクトだけど,結婚相手としては最低だね

松:最低は言いすぎでしょ

小:たかし君の選択は正しかったと思う

松:しかもたかしが行っちゃった瞬間気が抜けて,高島田が取れたんだよね,スポッって

小:興奮して膨張していた頭の大きさが元に戻ったんだね

松:そしたらすかさず店の人が来て「文金高島田をお預かりします。どうぞお席の方へご案内したします」って言ってきてさぁ…

小:一人なのに?

松:そうなんだよ。しょうがないから一人でステーキを食べ,ワインを飲んでたの

小:うん

松:そしたらなんと,たかしが戻ってきたんだよ!

小:嘘!?

松:それでなんかフロントで店の人と話してるから,私の事探してるんだと思ってダァ〜って走って行ったの

小:おぉ!それで?

松:「たかしさん,考え直してくれたんですね!」って言ったら,「いや,ちょっと高島田忘れただけです」って言ってかぶって帰った

小:文金高島田を?

松:そう

小:それから?

松:それからって…,それで終わりだよ

小:結局ふられた理由は,文金高島田を取ろうとした時のあなたの顔がすごすぎたってこと?

松:まぁ…そういうことだよ…

小:だったら練習した方がいいんじゃない?

松:なんの?

小:かわいい顔で高島田を取る練習だよ

松:かわいい顔で?

小:相手が完璧に惚れちゃうくらいかわいい顔で高島田を取るんだよ

松:それすごいね!どうやってやんの?

小:じゃあまずはいつものように高島田を取る真似してみて

松:わかった(引っ張る)

小:あ〜すごいね。で,そのすごい顔の状態から,徐々にかわいい顔にもっていこうか

松:徐々にね。わかった。(やってみる) どう? かわいくなった?

小:……。ごめん。あなたにかわいさを求めるのは…酷だよね…

松:謝るなよ。酷じゃないわ!求めてよ私にかわいさを!

小:無理

松:無理ってどういうことよ!

小:実を言うとさぁ,たかし君には「かわいい人紹介して」って言われてたんだよ。あなたもまぁそれなりにかわいいと思って紹介したんだけど,結局無理だったわけでしょ

松:まぁそうだけど…

小:また別の人紹介してあげるから

松:別の人って?

小:高島田君

松:何でそういう名前の人ばっかなのよ

小:高島田君となら絶対にうまくいくから

松:何で絶対って言い切れるのよ

小:高島田くんはおもしろい顔の人が好きだから

松:……

 

 

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続編  かつらと文金高島田 THE FINAL

 

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