藤澤俊輔 「漫才コラム」と「漫才.コント.落語台本集」

漫才作家だけで食べていくために「オチを売るシステム」を模索中。「古典漫才」の普及を目指しフリー台本公開中。時々コントと落語


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強く優しく

当て書き:ロケット団三浦昌朗 / 倉本剛

 

三浦:学校でのいじめが問題になってるじゃないですか

倉本:社会問題になっていますからね

三:この場を借りて言いたいんですけど,いじめをするような人はものすごく弱い人間ですからね!

倉:本当に強い人間はいじめなんてしません

三:だから学校でね,本当に強い人間になるための教育をしたほうがいいと思うんですよ

倉:どんな教育ですか?

三:勉強でも部活でも何でもいいんだけど,何か一つのことに本気で取り組みながら本当の強さを学ぶみたいな

倉:それだったら本当に強い人間になれるおすすめの部活がありますよ

三:何部?

倉:柔道部か,ボクシング部

三:そういう短絡的な考え方だからダメなんだよ,お前は

倉:短絡的じゃないでしょ

三:短絡的だろ。強い=腕力みたいな考え方だろ?真の強さは腕力みたいに目に見えるものでは測れませんからね

倉:だったら何で測るんですか?真の強さは

三:優しさだよ

倉:優しさ?

三:優しい人が一番強いんだよ

倉:どうしたんですか?なんか今日やけにまじめじゃないですか?

三:いつもまじめだろ俺は。俺の口からはまじめな言葉しか出てこないからな

倉:いつもは適当なことしか言わないですよねぇこの人。確かに,優しい人は強い人ですよ。でも,柔道とかボクシングやってる人も強いじゃないですか

三:弱いだろ。弱いからこそ手を出すわけだろ?

倉:「手を出す」って言うのやめてもらえます?そいう競技ですからね。手を出さなかったら勝負がつかないでしょ,一生

三:そんなの先に手を出したほうが負けだろ

倉:それは日常生活の話でしょ。だったら柔道部とかよりも,野球部とかの方が強いんですか?

三:野球部は弱いだろ

倉:なんで?

三:あんな金属の棒を全力で振り回すような奴ら優しいわけがないだろ

倉:怒られますよ全国の野球ファンの皆様に。じゃあバレー部ならいいんじゃないですか?素手ですからね

三:お前なぁ,あんな全力でビンタするような人間どう思う?

倉:「どう思う」って…,確かにあれがビンタだったら相当えげつないですけどね…

三:優しさのかけらもないだろ

倉:それを言い出したら球技は全部ダメなんじゃないですか?

三:球技はダメだね。玉を使う競技で唯一強くて優しい競技は,砲丸投げだけだね

 

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