藤澤俊輔 「漫才コラム」と「漫才.コント.落語台本集」

漫才作家だけで食べていくために「オチを売るシステム」を模索中。「古典漫才」の普及を目指しフリー台本公開中。時々コントと落語


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チョコレートとコーヒーとチョコレート

当て書き:タイムマシーン3号(関太 / 山本浩司

 

山本:もうすぐバレンタインですね

関:今年もチョコをたくさんいただきたいですね

山:去年1個ももらえなかっただろ

関:山のようにチョコもらったらからこそこんなに太ってるんでしょうが

山:そんなに太ってるからこそチョコもらえないんだろうが

関:そういうことだったのか…

山:自覚なかったのかよ

関:やせるために毎朝ちゃんといい豆を挽いてコーヒー飲んでますよ

山:カフェインは脂肪を分解する酵素を活性化する働きがあるからね

関:でも全然やせねぇ

山:お前コーヒーと一緒にチョコ食べてるだろ

関:あ〜きのこの山だろ?

山:ちゃんとしたチョコじゃないのかよ

関:ちゃんとしてるだろきのこの山

山:きのこの山はちゃんとしてるけど,いいコーヒー飲んでるんだから,もっといいチョコ食べてんのかと思うだろ

関:アポロとか?

山:もっと高そうなチョコだよ

関:世界で一番うまいチョコはアポロだろ。ブラックコーヒーとの相性もいいし

山:アポロはうまいけどね。世界で一番って…

関:あ〜宇宙で一番ってこと?アポロだけに

山:そういうことじゃないんだよ。まぁ最終的には好みですけどね

関:お前アポロとブッラクコーヒーの相性の良さ知らないだろ

山:そもそも俺はブラックコーヒーが苦手だからね

関:ミルクとか入れちゃうんだ

山:いいだろ別に。それだって好みだろ。俺は必ずミルク入れるんですけどね,コーヒーにミルク入れる時にいつも不思議に思うことがあるんですよ

関:何?

山:黒いコーヒーに白いミルク入れても何で灰色にならないのかなって

関:そんなの簡単だろ。灰色のコーヒーなんてうまそうに見えないからに決まってるだろ

山:どういうことだよ

関:うまそうに見えなければ誰も飲んでくれないんだから,コーヒーとしては灰色になるわけにはいかないってことだよ

山:灰色にならないようにコーヒーが頑張ってるわけじゃないだろ

関:あ〜確かにね。ミルクの方がもっと頑張ってるってことだろ?

山:だらかどういうことだよ

関:普通,まずミルクじゃなくてコーヒーをカップに入れるだろ。カップに注がれたコーヒーは何色?

山:黒だよ

関:そこにミルクを注ぐと?

山:茶色になる

関:ほら

山:「ほら」ってなんだよ

関:どっちが主導権を握ってるのかってことだよ

山:なんのだよ

関:色のだよ

山:色の主導権ってなんだよ

関:だから,何色になるかはコーヒーが決めてるわけではなく,後から注いだミルクが決めてるってことだよ

山:うまくなさそうな灰色ではなくうまそうな茶色になるようにミルクが色をコントロールしてるってこと?

関:そういうことだよ

山:どういうことだよ

関:オセロにしたって囲碁にしたって,後から攻める白が主導権を握ってんのと一緒だよ

山:囲碁とコーヒーは違うだろ

関:どっちも飲み物だろ

 

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