「古典落語」はエキサイティングな保存法
漫才でも時々「これは名作だ!」と言われることがあります。
だからと言ってそのネタをみんなが口ずさむわけでもなく,語り継がれるわけでもなく,かろうじてDVDに収録されることはあっても,ほとんどのネタがいずれ忘れ去られてしまいます。
漫才のそのような現状がとても残念で,漫才もちゃんと保存すべきだとわたしは考えています。
保存法はいろいろとあるわけですが,古典落語の保存の仕方が一番エキサイティングだと思います。
語り継がれる
しかも,一言一句そのまま暗記するのではなく,演者の個性と時代の流れがそこに映し出され,ネタはいつまでも新鮮な状態に保たれる。そうこうしているうちに,元々誰がそのネタを作ったのか分からなくなるが,ネタ自体はいつまでも生きつづける。
これってほんとにエキサイティングだとは思いませんか?
漫才も,「語り継ぐ」という方法で保存するのが一番いいのではないかと思います。ただそのためには,「筋」と「オチ」がしっかりとした漫才を作る必要があります。そうでないと,語り継ぐに耐えないからです。