ボケとツッコミが入れ替わることの強み
囲碁将棋の「医者と患者」という漫才を見て改めて,「ボケとツッコミが入れ替わることの強み」を感じました。
このネタの最初の方の「広島の中継ぎスイッチ」の部分でもボケとツッコミの入れ替わりがありましたが,最も分かりやすいのは「小林一茶」の部分。
このネタでメインのボケを担当している向かって右側の根建さんが,患者ではなく「関ジャニ」やるからというボケが終わり,これまでつっこんでいた向かって左側の文田さんが,医者ではなく「いっさ」やるからというボケへ。
ここで,ボケとツッコミが入れ替わったと思わせておいて
根建:何でこのタイミングで小林やんだよ,お前
文田:小林一茶じゃねえよ
と再度根建さんがボケる。
この手法がかなり効果的なのは,「ボケとツッコミが入れ替わった」と思わせ,しかも,「何でこのタイミングで小林やんだよ、お前」という根建さんのセリフが完全にツッコミ口調であること。
それによって,聞いている人のほとんどは,根建さんのこのセリフは絶対にツッコミだと思い込む。
が,根建さんはボケる
聞いている人は意表をつかれ,大きな笑いが生まれる。
これができるのは,ボケとツッコミが完全には分かれていないからです。
囲碁将棋は,向かって左側の文田さんがボケで,向かって右側の根建さんがツッコミである場合多いですが,逆になることもあります。
囲碁将棋はこのネタのように,ボケとツッコミがどんどん入れ替わるスタイルが一番おもしろいと思います。