「うまい」と「おもしろい」
みなさんは,「うまい漫才」と「おもしろい漫才」,どちらが好きですか?
例えば
「おもしろいけどうまくはない漫才」
「うまいけど爆笑することはない漫才」
どちらが好きですか?
最終的にはそれぞれの好みですが,この2つから選ぶならわたしは,「うまいけど爆笑することはない漫才」のほうが好きです。
わたしの感覚では,「うまさ」も「おもしろさ」の一種だと思います。笑い声が出なくても,深い部分で「おもしろいなぁ~」とじんわり感じる,これがなかなかいいんです。もちろん,「爆笑」するのも大好きですが,ただ「爆笑」する漫才ではなく,「うまいなぁ~」と感じさせるような話術や話の展開(話の構造や伏線の張り方やオチなど)がある,味わい深い漫才の方が好きです。
「爆笑」する方がわかりやすく,評価される傾向が少なからずあるようにも思いますが,「味わい深さ」ももっと評価の対象になればいいと思っています。