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古典落語のオチの位置づけ

古典落語が好きな方は,その話のオチをすでによく知っています。

「やっぱりさんまは目黒にかぎる」

これは「目黒のさんま」という古典落語のオチです。

 

多くの方はこのオチをはじめて聞いた時,「なるほど!」「そうきたか!」と感じたと思います。しかし,2回目・3回目以降は,「なるほど!」「そうきたか!」とは思わなかったはずです。

結末がわかっている推理小説を読んでも,全然おもしろくありません。それと同じで,「オチがわかっている話を聞いてもあまりおもしろくない」と思われる方もおられるかもしれませんが,そんなことはありません。なぜなら,「オチを知らない話」と「オチを知っている話」とでは,聞き方・楽しみ方が違うからです。

オチを知らない話の場合,「『なるほど!』と思わせてほしい」という気持ちで聞いています。一方,オチを知っている場合は,「あのオチを言ってほしい」という気持ちで聞いています。当然ですが,噺し手は期待通りそのオチを言ってくれます。そして,「何度聞いてもやっぱりいいオチだ!」というあのなんともいえない気持ちになります。

この感覚はとても心地好いものなので,何度も聞いた同じ話でも,また聞きたいと思います。この心地好さは,しっかりとした話とオチがあるからこそ感じられるものです。

 

漫才でも,「何度も聞いたけどまた聞きたい!」と思ってもらえるようなネタを作りたいです。「あのオチを言ってほしい」「何度聞いてもやっぱりいいオチだ」と思わせるネタができれば,永遠に語り継がれることになるかもしれません。そして,古典漫才になるかもしれません。

 

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